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設計事例
# SSH 白井市S邸
個人住宅
DETAIL
設計者 | H.A.S.Market |
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所在地 | 千葉県白井市 |
竣工 | 2007年11月26日 |
主要用途 | 専用住宅 |
主体構造 | 木造(在来工法) |
敷地面積 | 150.07㎡ |
延床面積 | 94.91㎡ (約28.7坪) |
階数 | 地上2階 |
業務内容 | 設計・監理 |
施工者 | 共栄産業 |
撮影 | 田中宏明 |
Open 10:30~19:30 / 定休日 土日祝
COMMENT
Project1000
敷地近辺は市街化調整区域であるものの、ニュータウンとして整備された市街化区域に隣接しているゾーンであることから、かつて農地であったところが次々に宅地開発され、周囲は建売分譲が建ち始めている。
特に隣接している南側には建ったばかりの建売分譲住宅群が全て同じ表情を持つという特異な状況で建ち並んでいる。
東側、西側双方とも宅地として分譲中で現状は空地として存在している。北側には幅員6mの道路が整備されており、1~2年後には隣地にも住宅が建つであろうことが予測されるような場所で、郊外の宅地分譲としては典型的な様相を持っていた。
建主の要望は、囲われた外部(外のリビング)、二階に設置された広く窓の大きいリビング、開放的な浴室、部屋として自立した寝室、予備室等、を設けて欲しいということ以外は特に無かった。
敷地面積が、150.07㎡(45.39坪)と比較的広く、建主は、庭を設ける等、ゆったりとした土地利用を求めていたことから、その広さを享受できる計画のあり方を模索した。
敷地南側、北側に対角線上に空地をとり、“Z”型に建物を配置し、雁行状に広がってゆく空間性を付与することで広さをより強く享受できるのではないかと考えた。
一階は北西側のはね出したボリューム下部に玄関ポーチ、南西側に向かって予備室、寝室、洗面トイレ、浴室、壁に囲われたテラスを設け、それに向けて浴室を開放
している。
二階は中央部に広いリビングを設け、欄間部分のほとんどを開口部とし、南西側には壁によって囲われたテラス、北西側には玄関ポーチ上部にはね出すように和室を設け、視線の動きに応じて異なる場面が展開するような事を目論んだ。
住居でのくつろぎの時間が、不用意に周囲の視線にさらされることが無いように、壁の配置と開口部の構成に配慮しながら、“郊外”という場が持っているある種のおおらかさとうまく対峙し、繋がることができるような状況を作り出したいと考えていた。
この家が郊外の戸建住宅のあり方に一石を投じるような存在になっていくことを願っている。
プロデュース Project1000事務局
最高高さ 6.540 m