Works
設計事例
# RTK
個人住宅
DETAIL
設計者 | H.A.S.Market / 長谷部勉 |
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所在地 | 三重県度会郡 |
竣工 | 2018年12月 |
主要用途 | 専用住宅 |
主体構造 | 木造 |
敷地面積 | 367.59㎡(約111.19坪) |
延床面積 | 128.35㎡ (約38.82坪) |
階数 | 2階 |
業務内容 | デザイン監修 |
施工者 | 高正工務店 / 浜口大樹 |
撮影 | 長谷部勉 |
プロデュース | R+house |
Open 10:30~19:30 / 定休日 土日祝
COMMENT
我が国における分譲地のサイズはそのほとんどが一般的に計画できる住宅の大きさと方位から割り出されている。そして、そこに建つ住宅は、方位重視の仕来りもあり、南側に庭を設け、その方向に開く構成を取ることが多い。また、近年になり生活様式の変化が見られるのにも関わらず、間取り自体は過去に固執し変わっていないように思う。
ここでは、南側にそれなりの交通量のある道路があることから、プライバシーを確保するとともに遮音に配慮するために、前面道路からの離隔距離を保ち住宅を配置する計画とし、南側に前庭、北側に裏庭を持つ構成とした。併せて、南側外観は閉じ、主要な出入口も大きなポーチ(ガレージ)からクランクして入ることとした。
このようにして出来た北側に山々を臨むプライバシーの高い裏庭が担保となることから、1階は元来の小割されたものではなく、人を招き入れることができるオープンフロアプランとしている。これは、敷地が広いアメリカ型の住宅にみられる構成であり、この敷地が一般的な分譲地より大きいことにより成立している。また、その空地(裏庭)には、副次的だが、将来の子世帯の住居をつくる余白にも繋がる。
そもそも「家庭」とは「家」と「庭」という文字から出来ている。良好な家庭を築くためには「家」と「庭」の関係性を解くことが大切になる。ここでは、敷地の大きさと建物の配置を考えることにより、それらの関係性を生活の豊かさに還元しようと試みた。