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設計事例
# KMD メビウスブレイン菊名ウェルズ
集合住宅
DETAIL
設計者 | 天嵜設計 |
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所在地 | 神奈川県横浜市 |
竣工 | 2004年3月 |
主要用途 | 集合住宅(分譲) |
主体構造 | RC造 |
敷地面積 | 1,149.49㎡ |
延床面積 | 3,280.71㎡ (約992.4坪) |
階数 | 地上7階 |
業務内容 | デザイン監修 |
Open 10:30~19:30 / 定休日 土日祝
COMMENT
施主は小規模なマンションディベロッパーである。設計の内容も全体の骨格も定まった確認通知受領済みの案件を買い受け、事業主として販売にかけるという段になって依頼された業務である。依頼内容は、外観全体の監修、エントランスホール周りのデザイン、モデルルームのデザイン監修。
バルコニーの外側に柱と梁の構造フレームを配置し、梁を逆梁にすることでバルコニー手摺の立ち上がりを兼ね、リビングの窓高さを確保すというどこにでもあるようなものであった。通常この手のマンションの場合、“安定感”を醸し出す為か、足元に重厚に見える石を張り上に向かって軽い印象のある素材によって構成するという方法(古典建築に見られた三層構成)が採られる。原設計の外観もこのセオリーに何の疑いも無く呼応していた。
これに対し、販売、広報を担当する代理店より“菊名Modern”というキーワードが与えられたことから、上述の古典的な重量感を逆転させるような提案をした。具体的には地面より二層分の壁をコンクリート打放しとガラスと木により構成し、その上部に重厚感のあるタイルを張るというものである。また、コントラストを強くすることでありがちで曖昧な印象を払拭したいと考えた。エントランスホールにおいては外側から内側に向かって連続する木製家具を壁面に配置し、居住者を出迎えるような広がりと透明感を付与するように配慮した。
“グレード感”という意味の分かりづらい言葉によってデザインの良し悪しが評価されるということがあるということを知ることが出来た仕事であった。
プロデュース メビウスブレイン
担当者 H.A.S.Market
備考:
春原建築設計事務所と協働