Works
多種多様な要求や願望が時代の潮流や現象を生み出しています。私たちはそこに有るニーズに柔軟な思考力とコミュニケーション能力を活かしながら、建築設計と言う行為を通して解答していくことを目指し活動しております。
これらは生活から乖離したものではなく、需要と供給の関係を考慮しながら、時には泥臭いこともあるリアルな対話から発生したものとして提示することもあるかと思います。理想をかかげることに固執することなく、個々が何の為に仕事をしているのか、しっかりと背景や状況を見つめ創造してゆくこと、その思考の集積が社会的なフィルターを形成する事に繋がると考えております。資産価値向上への貢献など社会と建築・設計事務所のかかわり方が多岐におよぶ中、かつての市場(Market)が様々な情報が交錯し発信する場であったように、現実との真摯な対話こそが創(Creation)を生み出す源となるということ認識し、社会に貢献することの意味を日常の現実的な作業を通して知ることが出来る場として、この事務所を機能させて行きたいと思っております。
私どもはこの市場の持つ働きに範を求め、様々な現実との対話を重視した活動をしていきたいと考えております。
上述の活動方針のもと、2002年設立以降の活動内容の一端をお伝えする項をまとめました。ご高覧いただき、ご批判、ご教示を賜りますれば幸甚に存じます。
Project1000
2003年より、建築家の山下保博氏(アトリエ・天工人代表)が主宰する「Project1000」という活動に関東設計者メンバーとして参加させていただいております。
「Project1000」とは、1000万円台の住宅をクライアント・設計者・施工者・職人が対等という意識のもと、「適正で良質な住宅」づくりを目指し1998年から活動を開始した事業です。現在では70棟を超える物件が竣工しています。
信頼できる施工者、クライアントとのコラボレーション(協働作業)により質の高い住空間をこれからも積極的に提案していきたいと考えています。
R+house
嘗ての建築家は住宅をつくる時、それを「設計する」という行為に留めることなく、設計したものをどうやってつくるか、つまり実際の「建て方」も同時に考えていました。しかし振り返ると、戦後の持家政策により棟梁が現場監督に姿を変えた辺りから、建築家は「建て方」を考えるという行為を放棄し、自らの活動領域を狭めて来た様にも思えます。 言い換えると、情報や手法が氾濫しパラメーターが爆発的な勢いで増大している現代において、建築家はそれらに気付かない振りをしながら、設計という領域に縛られ、或いは逃げ込み活動している様にさえ思えます。 ビルダーもまた、設計図通りに建てるという分業化を当たり前の様に受け入れているのではないでしょうか。 そんな時代から次の時代に移行しようとしているのは、肌で感じられますし、各地においては、同時多発的に小さな動きも発生していますが、それらはとても小さく脆弱です。 我々は既成概念を脱ぎ捨て、現代における最適な建て方を再び考え直す時期に到達している様に思います。それを具現化する方法はアーキテクトとビルダーの共存であることは言うまでもないし、その動きを拡散して行く為には産業とも密接に関わりを持って活動して行く必要がある様に思います。 そこで私自身も従来の方法から脱皮し、新時代の家づくりを具現化する為にR+houseの活動に参加しています。 R+houseが新しい建築家住宅のつくり方の一つになると信じてここでは、その活動の一端を紹介致します。
Exhibition
Competition
ここでは事務所開設以降、我々がチャレンジしてきたコンペティション(設計競技)提出案を紹介しています。
Product design
Previous works
ここでは「H.A.S.Market」発足以前に、メンバーそれぞれが個人の活動として関わった建物を掲載しております。